まぁまぁ自然派

ゆるーく自然派&手作り

今週の『エール』で父が語ったこと

リモートワークという名の休業状態に入った父が、いつものように昼食を持ってやってきてくれた。

私が最近ハマっている朝ドラ『エール』の録画を再生しながらくつろいでいたところ、裕一が川俣でチンドン屋に遭遇するシーンで、父が突然「これは天然の美だね」と言った。

ん?子供の表情が自然でいいなってこと?と思ったら、そういう曲が流行っていたのだと。

中学生時代に吹奏楽部でクラリネットをやっていた父は、同級生からこの「天然の美」を演奏しろ、とよくせがまれたらしい。 この曲はなぜかチンドン屋でよく演奏されていたので、 知名度が高かったとのこと。チンドン屋さんの定番曲なんですね。

 

また、主人公・裕一が吃音であること、朝ドラに続く情報番組・あさイチ!で吃音特集をやっていたことを話すと、また思い出話が聞けた。

父には、40代で自殺してしまった佐藤君(仮)という同級生がいたのだが(そのことは以前から聞いていた)、彼が吃音だったらしい。父曰く、家は下宿屋、7人兄弟の末っ子で、家族は彼よりも下宿人の世話に忙しかった。 強者に囲まれ、生まれた瞬間から生存競争に敗北していたと言うか、そういった環境が大きかったのではないかと父は言っていた。勿論父の私見である。


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娘が産まれたことで両親と再接近し、かつては聞き流していた思い出話が、また違った新鮮さを持って響いてくるこの毎日を愛しく、かけがえなく思う。

前期高齢者になり敬老パスを持った両親。

肌が弱くなり乾癬を繰り返すようになったり、体力が落ちてきたり…聞こえが少し悪くなってきたり。 娘のおかげで、別居していても頻繁に顔を合わせるので、彼らの老いにはいやが応でも気がつく。

このように親の思い出話を書き留めたいと思うようになったのは、そのせいもあるかもしれない。